2021年8月1日 （仮訳）ポーランド産Caloplaca属地衣の新規および特筆すべき記録 Wilk, K. 2011. New or noteworthy records of Caloplaca (Teloschistaceae) from Poland. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00011 [Accessed August 1, 2021] 【R3-08648】2021/8/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ Caloplaca atroalba、C. dichroa、C. marmorata、C. oasis、およびC. pseudofulgensiaの5種をポーランド新産種として報告した。 C. atroalbaについてはウクライナ新産種としても報告した。 また、C. albopruinosaとC. pusillaについても現代的観点から議論した。 （その他掲載種） Caloplaca albopruinosa (Arnold) H. Olivier 【よく似た種との区別】 Caloplaca alociza 岩石内生地衣である 形態的に類似している（同種とする意見もある） 子器が黒色 子実層に結晶を含む可能性がある 本種と異なり子器縁部が早落性 本種と異なり子器縁部が薄い 本種より子器に白色粉霜を伴うことが稀 Caloplaca badioreagens 岩石内生～岩上生地衣である 子器が黒色 本種と異なり子実上層が帯褐灰色 本種と異なり子実上層がK+帯褐赤色 本種と異なり側糸が頂部で膨大することもなく隔壁部で狭窄することもない Caloplaca erodens 岩石内生地衣である 子器が黒色 本種と異なり地衣体が岩上生～岩内生 本種より子器のサイズが小さい 本種と異なり子器に顕著な薄い果殻縁部を有する 本種と異なり灰色の粉芽を形成する （ポーランド、ウクライナ新産種） Caloplaca atroalba (Tuckerman) Zahlbruckner 【よく似た種との区別】 Caloplaca albovariegata 本種と異なり地衣体が灰色 本種と異なり地衣体が基部において狭窄する小区画状 本種と異なり皮層にネクラル上層を伴う 本種と異なり藻類層が不連続である Caloplaca chalybaea 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり地衣体が白色粉霜で覆われる 本種と異なり子器が地衣体にいくぶん埋生する 本種と異なり子器が白色粉霜で覆われる 本種と異なり子実下層が顕著な列をなす小型等径の細胞で構成される 本種より子嚢胞子の峡部の幅がかなり広い Caloplaca diphyodes 形態的に類似している（しばしば誤同定されてきた） 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子の峡部の幅が広い 本種と異なり被子器の構造が繊維菌糸組織である Caloplaca pratensis 本種と異なり粉芽を有する Caloplaca variabilis 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり地衣体が白色粉霜で覆われる 本種と異なり子器が白色粉霜で覆われる 本種より子嚢胞子の峡部の幅がかなり広い （ポーランド新産種） Caloplaca dichroa Arup 【よく似た種との区別】 Caloplaca citrina（コフキダイダイゴケ） 形態的に類似している（本種の地衣体が薄く発達に乏しい場合、識別困難である可能性がある） 本種と異なり地衣体が黄色 本種と異なり顕著な粉芽状 本種と異なり子嚢胞子が薄壁 Caloplaca arcis 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣体縁部に顕著な裂片を有する 本種と異なり子嚢胞子が薄壁 Caloplaca austrocitrina 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種より地衣体が厚い Caloplaca limonia 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種より地衣体が厚い 本種より地衣体が強く黄色を呈する 本種より栄養生殖の散布体のサイズが大きい Caloplasma calcitrapa 子嚢胞子が”sandglass”である 子嚢胞子が厚壁 本種と異なり栄養生殖の散布体を全く欠く Caloplaca coronata 形態的に類似している（しばしば混同されてきた） 本種より地衣体が顕著な裂芽状 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が薄壁 （ポーランド新産種） Caloplaca marmorata (Baglietto) Jatta 【よく似た種との区別】 Caloplaca lactea 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり子器が橙色 本種と異なり果殻の縁が永存性 本種と異なり果殻の縁が薄い 本種と異なり子嚢胞子が広楕円形 Caloplaca lacteoides 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり子器が黄色で稀に帯褐橙色 本種と異なり子嚢胞子が非常に長い 本種と異なり側糸が分枝せず頂部が顕著に厚い 本種と異なり果殻側壁部上部が顕著な偽柔菌糸組織である Caloplaca nashii 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種より子器が淡色で橙色 本種より子嚢胞子の幅が顕著に狭い 本種と異なり側糸が分枝せず頂部細胞が幅狭いか僅かに厚くなる 本種と異なり果殻側壁部が薄い （ポーランド新産種） Caloplaca oasis (A. Massalongo) Szatala 【よく似た種との区別】 Caloplaca holocarpa 形態的に類似している（特に人為的基質に生じる場合にしばしば混同されてきた） 本種より子器が黄色を帯びる 本種より果殻の縁が顕著である 本種より果殻の縁が厚い 本種より子嚢胞子の峡部の幅が広い Caloplaca polycarpa 形態的に類似している（特に本種が良好に発達した寄生性の場合） 本種より地衣体が顕著である 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣体が橙色 本種より子器のサイズが大きい 本種より子器縁部が厚い （ポーランド新産種） Caloplaca pseudofulgensia Gaya & Navarro-Rosinés 【よく似た種との区別】 Caloplaca pusilla ポーランドに分布する 本種と異なり地衣体がしばしば鮭肉色 本種と異なり地衣体に白色粉霜を伴う 本種より裂片のサイズが大きい 本種と異なり裂片が凸形で本種ほど分岐しない 本種と異なり裂片ががっしりとしている 本種と異なり裂片表面に皺も溝もない 本種と異なり子器が初め地衣体に埋生する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Caloplaca saxicola 本種と異なり地衣体が強く橙色に着色する 本種と異なり地衣体表面が平滑で粉霜を欠く 本種と異なり裂片が通常短いかかなり退化的 本種と異なり裂片が岩表面から僅かに斜上する 本種と異なり裂片が凸形 本種と異なり子器が凝集して生じる 本種と異なり子器が初め地衣体に埋生するがのちに固着する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Caloplaca aurea 形態的に非常に類似している可能性がある 本種と異なり地衣体がロゼットを形成しない 本種と異なり地衣体に粉霜を欠く 本種より子嚢胞子がかなり長い 本種と異なり子嚢胞子頂部が尖り、峡部がかなり退化的 本種と異なり子嚢胞子が1-“polaribilocular”である （その他掲載種） Caloplaca pusilla (A. Massalongo) Zahlbruckner 【よく似た種との区別】 Caloplaca pseudofulgensia ポーランドに分布する 本種と異なり地衣体がしばしば鮭肉色という特徴を欠く 本種と異なり地衣体に白色粉霜を伴うという特徴を欠く 本種より裂片のサイズが小さい 本種と異なり裂片が凸形ではなく本種より分岐する 本種と異なり裂片ががっしりとしているという特徴を欠く 本種と異なり裂片表面に皺も溝もないという特徴を欠く 本種と異なり子器が初め地衣体に埋生するという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Caloplaca saxicola 形態的に類似している（長年同種として扱われてきた） 本種と異なり地衣体に粉霜を欠く 本種と異なり裂片が短いか非常に退化的 本種と異なり裂片が岩表面から顕著に斜上する 本種と異なり子器が初め地衣体に埋生する 本種より子器が大規模かつ強く凝集する集まりをなす 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い Caloplaca arnoldii 同所的に分布する 同時に発生することがある 本種より地衣体のサイズが小さい 本種と異なり地衣体が顕著な帯赤色 Caloplaca clauzadeana 同所的に分布する 同時に発生することがある 本種と異なり裂片が帯黄色 本種と異なり裂片が顕著な凸形 本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い 本種と異なり子嚢胞子が楕円形